2014年3月7日

福島原発 厚板需要、最大12万トン超 汚染水タンク増設進む

福島第1原子力発電所事故での汚染水対策に伴い、リプレースも含めて建設される汚染水タンク向けで、大規模の厚板需要が動き始めた。関係筋によると東京電力が昨年策定した同原発1―4号機での滞留水貯留タンク増設計画に則し、東芝、三菱重工業、日立製作所が請けたタンク約290基、約5万―6万トンの厚板が発注され、供給が開始された。同計画では2015年度末までに貯水量を2倍の約80万立方メートルに倍増する。

さらに新規に1000トン規模の大型タンクを標準として増設、300基以上、5万―6万トンの需要が発生するとの見通しもあり、厚板需要は最大で12万トン超に達する公算もある。今後、14年度以降のタンク増設動向もにらんで、厚板需要は拡大しそうだ。

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