2014年4月1日

普通鋼輸出、4カ月連続減

 日本鉄鋼連盟が1日発表した2月の鉄鋼貿易実績によると、普通鋼鋼材輸出量は前年同月比14・5%減の200万8000トンとなり、4カ月連続で減少した。内需の増加で市況低迷が続く海外向けを高炉メーカーが抑制したことが要因だが、消費税増税の反動需要減もあって、4月以降、一部高炉が建材向けの輸出に積極的な取り組み姿勢を見せるなど、足元ではミルの姿勢に変化が出てきた。ただ、海外市場はホットコイルがトン当たり500ドル台半ばで一進一退の展開が続いているだけに、収益面ではなお厳しい競争環境にあることは否めない。