2014年5月30日

13年度ステンレス熱間圧延鋼材生産量 Cr系がNi系に肉薄

 経済産業省がまとめたステンレス熱間圧延鋼材生産実績によると、2013年度は292万2735トンと前年度比4・1%増加し3年ぶりに増えた。うちニッケル系が149万3106トンと2・2%、クロム系も142万9629トンと6・1%それぞれ増えた。ニッケル系とクロム系の数量差は6万3477トンとなり、80年度以降、最も差が縮まった。国内メーカーがより原料の価格変動に左右されにくく、ニッケルを含まないクロム系ステンレスの独自鋼種を開発。流通や需要家などと需要開拓した結果、市場への浸透度が高まった。2―3年後には生産量が逆転する可能性もある。