2014年6月19日

新日鉄住金の7%ニッケル鋼板 LNGタンクに採用

 新日鉄住金は19日、世界初となるLNGタンク用7%ニッケル鋼板が、石油資源開発(JAPEX)が福島県相馬港に建設するLNG受入基地・相馬LNGに建設される国内最大級の地上式LNGタンクに採用され、タンクを製作するIHIから約3500トンを受注したと発表した。高ニッケル鋼に熱加工制御技術TMCPを適用し、ニッケル量の20%削減を実現、高い安全性と省資源、高性能の特性を持つ。カナダのブリティッシュ・コロンビア州で産出するシェールガスの受け入れ基地となり、本年度下期から鋼板の納入に入る。完成は17年度内。省ニッケルによる資源保全と環境負荷低減に寄与する鋼種として、年間2万トンの生産を目指す。