2014年7月4日

JR東日本、山手線に新型ステンレス車両E235系を導入 15年秋

東日本旅客鉄道(JR東日本)は2015年秋をめどに、新型のステンレス車両である通勤電車E235系を東京23区を走る山手線に導入する。この車両は現在、山手線で営業運転中のE231系ステンレス車両に比べ環境性能を向上。主制御器に次世代半導体素子(SiC)を採用して車両の消費電力を抑制するほか、オイルフリーコンプレッサをJR東日本として初めて搭載し、環境負荷を低減する。安全性・安定走行性能もアップする。

E235系の車体はニッケル系ステンレス「SUS301」を主に使用。冷間加工によって高い強度が得られるステンレスであり、鉄道車両やベルトコンベヤー、ばね、ボルト、ナットなどに使われている。一般材であるSUS304に比べて、加工硬化性が高い。

新型ステンレス車両は、耐久性や耐食性、美観としてステンレスの機能を発揮するとともに、都会を走る電車としてスタイリッシュなイメージを持たれそうだ。