2014年9月19日

8月鉄鋼輸出、12カ月連続減 352万トン

 財務省の貿易統計によると、8月の全鉄鋼ベースの輸出量は前年同月比4・6%減の352万3000トンとなり、12カ月連続で減少した。税関長公示レートが1ドル=102・15円と前年同月に比べ3・8%の円安となったものの、タイをはじめとする東南アジアの景気減速、中国の過剰生産に伴う汎用品市場での競争激化・価格低下などが響いたものとみられる。ただ、前月比では6・8%増となり、国内高炉の定期修理が一段落し、生産余力ができつつあるため、円安を生かした形で輸出に積極姿勢を示すミルも出始めている。