2014年9月25日

NSSC、省合金二相ステンレス 東北復興工事に初採用 7000トン市場開拓へ

 新日鉄住金ステンレス(NSSC)は25日、省合金二相ステンレス厚板が東北の震災復興関連工事に初めて採用されたと発表した。宮城県石巻市から名取市、仙台市にある10地域の排水機場(水門)などに約50トン使われている。通常、ステンレス厚板は水門向けなどで国内では年間5000トンの需要があるといわれているが、復興関連での需要見込み(年約1000トン)に加え、二相ステンレスの強みである低コスト、耐食性、強度といった特性評価が高まれば、さらに年1000トン程度の需要が期待でき、7000トン規模のマーケットに成長する可能性を秘めている。