2014年12月12日

NTN、軽ナンバー取得 公道走行可能に 2人乗りEV車「Q,mo(キューモ)」

 NTNは、公道走行に加えてその場での回転や横方向への移動が可能な電気自動車(EV)モビリティ「Q,mo(キューモ)」のナンバープレートを世界で初めて取得した。従来の自動車にはない動きをする新たな時代の超小型電動コミュータとして、インホイールモータシステムと新開発のステアリングシステムの用途開発に活用する。

 同社では2011年に若手や女性の技術者が企画・制作したインホイールモータで駆動する小型2人乗り電動コミュータのコンセプトモデル車両「キューモ1」を発表。独自の4輪独立操舵システムをジョイスティックで操作し、インホイールモータ駆動方式の最大の特長である「その場回転」や「横方向移動」ができる、未来型の車としてPRを開始した。

 13年にはさらに実用性を高め、市街地走行を可能とした二人乗りコミュータ「キューモ2」を公開。安全性と新しい動きを両立させる新駆動方式として、インホイールモータシステムと新開発のステアリングシステムで構成したマルチドライビング・システムを提案した。その後、車両登録作業を進め、今回、軽自動車としてのナンバープレートを取得した。

 今後は市場開拓を進めるとともに、マルチドライビング・システムを完成車メーカーや小型・EVパーソナルモビリティの開発に取り組む企業との連携を進める。

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