2014年12月12日

新日鉄住金・大分製鉄所 酸素ガス設備で破裂事故

 新日鉄住金大分製鉄所(所長=芝尾信二・常務執行役員)で12日午前9時過ぎ、関連会社の大分サンソセンターの設備が破裂する事故が起きた。けが人はない。高炉をはじめとする設備はすべて同日午前中には通常稼働に復帰した。ただ、酸素供給を止めているので、生産への影響は調査を行っている。

 液体窒素や液体酸素を貯めておく「放液溜」と呼ばれる設備が破裂した。放液溜は空気分離装置によって大気から酸素や窒素、アルゴンを取り出し、装置に残った液化したものを貯蔵する。破裂した原因は設備の半径50メートル以内に入れないため、12日午後の段階で不明。

 12日夕の段階で同製鉄所への酸素ガス供給を停止。第1高炉が定修中だったため、第2高炉への影響を調査している。製鋼工場への影響はない。