2015年1月14日

鉄スクラップ 市況、”東高西低”鮮明に

 国内鉄スクラップ市況は、東高西低の様相を強めている。鉄スクラップ輸出拠点が集中する関東地区では年明け以降、既契約分の船積み消化が相場を下支えする一方、輸出依存度の低い関西地区では鉄スクラップ需要が伸びず、下落基調に歯止めが掛かっていない。国内市況の指標となる東京製鉄も先週10日入荷分からの鉄スクラップ購入価格引き下げについて、宇都宮工場のみ据え置きとしており、今後も「東高西低の傾向がさらに鮮明化する可能性もある」(流通筋)とみる向きも出ている。