2015年2月6日

ステンレス一貫3社 4-12月、2社経常増益

 ステンレス一貫メーカーの2014年4―12月期連結決算が5日出そろい、新日鉄住金ステンレス(NSSC)と日本冶金工業の専業2社が経常増益となった。日新製鋼(ステンレス部門)は実力ベースの経常損益は10億円の黒字にとどまった。在庫評価益が35億円あるためトータルの経常利益は45億円。通期の経常利益は日新が40億円と在庫評価損としてマイナス5億円の計上を予想する。日本冶金は通期で19億円の経常利益見通しは変えていないものの、下期の一般材(SUS304)の販売数量も伸び悩む中で、付加価値の高い高機能材の販売量が左右しそうだ。3社の中ではNSSCの好決算が目立った。

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