2015年4月23日

柿木鉄連会長、4-6月粗鋼は低水準 15年度 横ばいを期待

 日本鉄鋼連盟の柿木厚司会長(JFEスチール社長)は22日の定例会見で、足元の状況について、鋼材在庫が高水準で輸出市場環境も悪化しているとし、「4―6月の全国粗鋼生産は、経済産業省が2551万トンと見通しているように低水準にとどまるだろう」との認識を示した。今後については「賃上げの広がりなどで個人消費が戻り、企業業績の回復によって設備投資意欲も高まってくるはず。自動車メーカーは在庫調整が進展すれば生産を戻すだろうし、建設分野では首都圏のプロジェクトが下期に多く予定されている。鋼材の在庫調整が進展すれば、下期以降はほぼフル稼働レベルに戻るだろう」と予想。2015年度の全国粗鋼生産については「14年度と同レベルを期待したい」と述べた。

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