2015年6月25日

鉄スクラップ、東アジア輸出市況が調整局面

 東アジアの鉄スクラップ輸出市況が調整局面を迎えている。米国から韓国向けに大型カーゴ船による鉄スクラップ輸出が約3カ月ぶりに決まり、成約価格が直近の日本からの輸出価格を下回ったことなどが影響。中国の安価なビレット輸出攻勢、さらにルーブル安によるロシアの鉄スクラップ輸出が加速しており、「日本からの鉄スクラップ輸出に対する下げ圧力が今後、さらに強まるのでは」(流通筋)との見方も出ている。