2015年8月10日

普通鋼電炉 上場12社、8社が経常段階で好転 4―6月

 普通鋼電炉メーカー上場12社(連結10社、非連結2社)の2015年4―6月期決算が7日に出そろった。  4―6月は条鋼、鋼板ともにマーケットが停滞したことで、普通鋼電炉各社は採算重視の販売姿勢を堅持し、実需見合いの生産に徹した。このため、雪害影響で前年同期に埼玉工場の操業停止を余儀なくされた朝日工業と、北越メタルの2社を除く10社が減収。一方、円安による輸入資機材価格の上昇、電気料金の高止まりなどでコスト負担が圧し掛かる中、鉄スクラップ市況が低水準で推移したことでメタルスプレッド(原料購入価格と販売価格の差)が拡大し、経常利益ベースで7社が増益、朝日工業は黒字に転換した。他の4社もほぼ同水準の利益を確保している。