2015年11月10日

神戸製鋼、KSP 能力40%増強 浙江省の特殊鋼線材二次加工拠点 世界戦略を加速

 神戸製鋼所は10日、中国浙江省の特殊鋼線材二次加工拠点、神鋼特殊鋼線(平湖)(KSP)の生産能力を現状の月3500トンから4900トンに40%引き上げる設備増強を発表した。日系自動車メーカーの海外生産の拡大に対応した線材製品のグローバル供給体制拡充の一環で、現地日系自動車部品メーカー向けの冷間圧造用(CH)鋼線などの供給能力を増やす。神戸製鋼所はタイでミルコン・スチール社と線材圧延合弁事業の検討を進めているほか、メキシコでは神鋼商事がメーン出資するコベルコCHワイヤーメキシカーナ(KCHM)が、2016年1月の稼働開始を予定するなど、線材供給の世界戦略を加速している。