2015年12月2日

神戸製鋼、バイナリー発電システム 陸上試験に合格 NK承認取得 実船搭載へ

 神戸製鋼所は2日、旭海運、三浦工業と共同開発してきた舶用バイナリー発電システムの陸上試験が完了、日本海事機関(NK)の承認を取得したと発表した。2016年5月をメドに常石造船が旭海運所有の大型石炭専用船「旭丸」に実船搭載工事を進め、船上での性能評価を実施、16年度内の開発完了、商品化を目指す。未利用排熱を熱源にバイナリー発電機で約100キロワットを発電、船舶の補助電源に活用する。使用燃料を低減、二酸化炭素(CO2)排出量を年間2・6―2・9%削減できる。船舶の通常電力使用量290―300キロワットの3分の1を同システムで賄える。開発完了後の17年3月には神鋼をはじめ4社で体制を確立、販売からアフターサービスまで展開する計画だ。

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