2016年2月8日

総合商社・金属関連 通期損益、大幅悪化へ

 総合商社・金属関連事業は、中国の経済減速による鉄鋼・非鉄製品や金属資源の需要減少と価格下落で連結損益が大幅に悪化している。2016年3月期の三菱商事の純損益は前期の138億円の黒字から250億円の赤字に転落する見通し。三井物産も純利益が74%減の180億円に減少、住友商事は45%減の180億円にとどまる見通し。鉄鉱石や原料炭、銅など資源価格の下落に伴う保有権益の減損など一過性の要因も足を引っ張る。資源価格は下げ余地が乏しいと見られており、評価損などの一過性影響は薄れるが、大幅な価格反発や需要回復は期待できないため、来期は既存事業のコスト削減や構造改革などが損益改善のテーマになりそうだ。

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