2016年11月14日

新日鉄住金、国内店売り向け薄板引き受け量、20-40%カット

 新日鉄住金は11月契約(12月出荷相当分)で国内店売り向けの薄板引き受け量を20―40%カットすることを決めた。引き合いを含めた需要が想定以上に強いためで、対象品種は熱延黒皮・熱延酸洗・冷延・表面処理。削減量は数万トン規模になるもよう。需給のタイト化に対しては納期調整を行うことが通例だが、引き受けカットを公表するのは2000年代初頭以来の極めて異例の対応。需要動向によっては12月契約以降でも受注調整の継続も示唆しており、薄板3品在庫が9月末で400万トンを割り込んでいるだけに、需給タイト化が加速する可能性も高まりそうだ。