2016年12月5日

鉄スクラップ、大阪で需給タイト化

 大阪地区で一部電炉メーカーが鉄スクラップ購入価格の引き上げに再び動くなど、地区需給がタイト化している。鉄スクラップ共同輸出の計1万トンの船積みによる影響などもあり、メーカー入荷は停滞。アジア圏の輸出市況にピーク感が広がりつつあるほか、高炉メーカーの鉄スクラップ購入減の見通しなど、急騰した鉄スクラップ市場のムードを冷やす材料も出ているが、地区内では「年末年始を見越した炉前在庫などを踏まえると、鉄スクラップの確保へ向けた価格対応を余儀なくされるでは」(流通筋)との見方もある。