2016年12月16日

流通3団体、1-3月需要回復傾向

 全国コイルセンター工業組合、全国厚板シヤリング工業組合、全国鉄鋼販売業連合会の鉄鋼流通3団体は15日までに経済産業省ヒアリングを行った。2017年度第4四半期(17年1―3月期)の需要見通しは来年度へ向け回復傾向の持続を予測。自動車はトヨタの第4四半期生産台数を1日当たり1万4000台と予想、薄板ではタイト化が顕在化する。鉄骨加工業者(ファブリケーター)で受注増も見られ、建設関連需要は上昇。建・産機は鉱山機械は増加も他は低調、造船のピッチダウンも指摘された。逆に鋼製家具は堅調とし、建設分野の前倒しへの期待感も強い。一方でメーカー値上げの価格転嫁を課題に挙げ、流通段階での収益圧迫を懸念する。

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