2017年2月7日

ステンレス一貫3社、4―12月2社経常黒字 1―3月 全社大幅増益へ

 ステンレス一貫メーカー3社の2016年4―12月期連結決算が6日出そろい、新日鉄住金ステンレス(NSSC)、日本冶金工業が経常黒字、日新製鋼ステンレス部門が経常赤字となった。4―9月期までは各社とも原料ニッケルの価格下落による在庫評価損が経常損益を圧迫したが、10―12月期はほぼ消え、品種構成やコスト改善、実力益が反映した。10―12月期の経常益ではNSSCが7―9月期比2・5倍、日本冶金が同4・5倍にそれぞれ増えた。日新製鋼は周南製鋼所での製鋼トラブルが重なり25億円の赤字を余儀なくされた。