2017年2月10日

東海地区、酸洗鋼板市況ジリ高

 東海地区の酸洗鋼板の流通在庫が大幅に減少してきている。地区コイルセンターの昨年12月末の在庫率は0・82カ月と1カ月を切っており、直近も0・7カ月前後とさらに品薄感が強まっている。自動車生産が堅調な上、自動車の重要部品が国内向けだけでなく、中国向けが好調なことによるもの。こうした在庫環境を受け、地区の扱い業者は同品種については他の薄板品種よりも売り腰を強めており、同品種の定尺市況はジリ高展開が続く方向だ。