2017年2月13日

普通鋼電炉11社、4―12月10社経常減益 異形棒の収益悪化顕著

 普通鋼電炉メーカー上場11社(連結10社、非連結1社)の2016年4―12月期決算が10日に出そろった。4―12月は建設をはじめ、主要マーケットで鋼材需要は停滞が続く一方、製品販売価格の低迷でメタルスプレッド(原料購入価格と製品販売価格の差)が縮小した。このため、前年同期比で売上高は10社が減収、大阪製鉄のみ増収。利益は経常ベースで10社が減益、鋼片購入価格が下落するなどで中山製鋼所のみ増益となった。売上高経常利益率(ROS)に関しては、前年同期比で中山製鋼所を除く10社が低下した。とくに異形棒鋼電炉メーカーの収益悪化が顕著になっている。