2017年4月17日

国内鉄スクラップ市況続落 輸出市場停滞、国内に波及

 国内鉄スクラップ市況が続落した。中国向け鉄鉱石スポット価格や同国ビレット相場の下落のほか、円高などで停滞しているアジア向け鉄スクラップ輸出マーケットの影響が国内市場にも波及した。先週14日には東京製鉄が全拠点で鉄スクラップ購入価格を引き下げ、各地区電炉メーカー各社も追随。一方、豪州の供給障害に伴う原料炭市況の高騰を受けて、「高炉各社による鉄スクラップ調達拡大の動きが一定の下支え材料になるのでは」(流通筋)との見方も出ている。