2017年4月20日

全国粗鋼、16年度1億516万トンに増

 日本鉄鋼連盟は20日、2016年度の全国粗鋼生産量が前年度比0・9%増の1億516万トンとなったと発表した。3年ぶりに前年度を上回ったが、主に前半までの内需回復の遅れや鋼材在庫適正化のための生産調整、中国の鉄鋼過剰生産・輸出による国際市場混乱を背景とした生産減、原油安によるエネルギー関連需要の減少などが重なり、3年連続で1億1000万トン割れとなった。1―3月の生産は前年同期比1・5%増の2623万トン、3月単月が前年同月比1・8%増の889万トンと回復基調にあり、4月以降も内需回復が見込まれていることから、17年度の生産は16年度を上回る見通しだ。