2017年5月12日

東京製鉄、鉄スクラップ輸入ソース拡大

接岸中の1000トン級スクラップ貨物船
 東京製鉄は、鉄スクラップ輸入ソースを拡大する。同社は中国から鉄スクラップの輸入を決め、5月10日、九州工場(北九州市若松区)に隣接する公共岸壁で約900トンの輸入スクラップを荷揚げし、検収・グレード評価を実施した。その結果、「今回の中国からの輸入スクラップは一級、二級が中心で、非鉄金属が取り除かれており、品質上問題ないといえる」(関係筋)と高評価を得ており、継続的に採用できると判断。今後、中国に近い九州工場だけでなく、岡山工場(倉敷市南畝)や田原工場(愛知県田原市)での使用も視野に入れていく。東京製鉄は鉄スクラップの輸入に関して米国や韓国、香港やロシア等で実績があり、これに中国が加わることで輸入ソースが拡大し、安価な鉄スクラップの安定調達に繋げていく方針。