2017年6月12日

鉄スクラップ、関東輸出価格790円高

 関東鉄源協同組合(理事長=山下雄平・ヤマシタ社長)は9日、鉄スクラップ輸出入札(6月契約、船積み期限7月31日)を実施し、平均落札価格(H2)はFASトン2万5525円となった。前回(5月10日実施)に比べて790円高で、3カ月ぶりの上昇。数量は合計2万トン。今回の平均落札価格は関東地区のメーカー炉前購入価格、湾岸価格を上回っており、「当面は市況下落の懸念が払しょくされた(大手ディーラー)とみる向きがある。海外輸出市況の停滞、中国産鉄スクラップの国内入着など不安要素が多いため、5月下旬から膠着状態が続き、先行き不透明感が漂っていた地区鉄スクラップ市況を下支えする材料になりそうだ。