2017年8月9日

三菱商事・金属資源 事業コスト、400億円削減

 三菱商事は金属資源の事業投資先で2016年度は税引き後400億円強のコスト削減を実現した。中でも豪州の原料炭で300億円を達成。資源価格の下落を受けて15年度は巨額の減損費用を計上するなどグループの損益が赤字に転じたが、市況下落時の下方抵抗力強化を狙い、現場でのコスト競争力強化の取り組みの成果が出た。17年度以降も生産維持のための更新投資などの負担はあるが、継続的なコスト削減に加え、操業の自動化、無人化など鉱山事業の未来投資を組み合わせ、短期、長期の対策を進める。