2017年10月10日

建材薄板メーカー、今秋にも値上げ幅3万円到達へ

 大手建材薄板メーカーの昨年からの値上げ幅が今秋にもトン当たり3万円に到達する見込みとなってきた。日鉄住金鋼板はこれまでに表明した値上げについて、積み残し分の5000円―1万円を引き上げ、累計の上げ幅を3万円以上とすることを決めた。近く大手特約店や需要家に申し入れを始める。淀川製鋼所も今月から販価を1万円引き上げており、累計では同程度とみられる。建材薄板メーカーは原板や亜鉛・アルミなどの副原料の上昇分の転嫁が追いついておらず、今期の業績悪化が必至。下期は赤字転落の可能性も出てきており、強硬姿勢で販価是正を急ぐ。