2017年12月11日

中国11月、鋼材輸出34%減535万トン 内需高水準、減産も影響

 【上海支局】中国の11月の鋼材輸出量は535万トンと前年同月比34・1%減り、16カ月連続減少した。インフラ工事や不動産建築、建機や自動車の生産など国内需要の水準が高く、鋼材を輸出する余力が低下した。河北省など北部の冬場の大幅鉄鋼減産も影響している。1月からの累計は6983万トンと前年同期比30・7%減り2013年以来、4年ぶりに8000万トンを下回る見通し。堅調な内需と鉄鋼減産によって輸出は抑えられ、輸出価格を高位に保つ状況が続きそうだ。