2018年1月10日

原料炭、供給面で先行き警戒感

 原料炭の国際市場は当面警戒が必要のようだ。業界関係者によると、足元のスポット価格はトン260ドル(2万9400円)強と昨年末から変わらないが、大規模な供給障害がない中で異例の高値圏にある。供給の制約が重なり、スポット供給余力が限られ、先行きの警戒感が相場を押し上げているという。一大供給地の豪州でサイクロンが発生しやすい1―3月を乗り切れば市場も沈静化に向かうはずだが、先物市場を見る限り、年間を通して均衡点とされる150ドルレベルを上回るのが現状の見通しだ。