2018年1月25日

高炉メーカー 下期厚板ひも付き価格、5000円以上値上げ目指す

 高炉メーカーは造船、建・産機、建設向け2017年度下期の厚板ひも付き価格についてトン当たり最低5000円プラスアルファを目指し、交渉を本格化しているもようだ。主原料価格やスクラップ市況の上昇、輸送費アップなどコスト負担の増加に加え、適正レベルへのマージン引き上げを念頭に、再生産が可能な価格水準へ価格改定を図る。店売りは昨年夏以降同5000―6000円の追加値上げを先行して実施しており、ひも付きでも同様に追加値上げを急ぐ。厚板需要は造船で海運市況、指標が回復。建・産機は活況を呈し、建築も活動水準が上がり、需給タイト化も指摘しつつある。一方でメーカー側はコスト環境が依然として厳しく、待ったなしの状況。市場環境が回復する中、店売り、ひも付きともに是正を目指す。