2018年2月15日

鉄スクラップ関東湾岸価格、一部で上値切り上がる

 関東地区鉄スクラップ湾岸価格の基調に変化が生じ、一部エリアで上値が切り上がった。湾岸価格の反発は1カ月ぶり。主要埠頭では依然としてムードに温度差があるものの、関東鉄源協同組合の高値船積み(12月契約分、FASトン3万6126円)に鉄スクラップが集中し、三連操で在庫薄となった一部メーカーが個別対応で買値を引き上げるなど、集荷を促進する筋では高値提示が出始めてきた。ただ足元は円高が進行し、また旧正月に入る中国などからの引き合いが一定期間緩和する見通しなどの不安要素も残っており、「湾岸価格が本格的に底入れしたとは言い難い」(シッパー)とする向きもある。

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