2018年3月6日

神戸製鋼 再発防止策、ガバナンス体制再構築

神戸製鋼所は6日、同社とグループ会社による製品検査データに関わる不適切行為の事実関係について、外部調査委員会の調査結果を受けた報告書とともに発表した。同日午後、川崎博也会長兼社長が記者会見を行った。

外部調査委の調査結果と同社における検討から、収益偏重の経営と品質コンプライアンス統制の十分に機能しない組織体制、バランスを欠いた工場運営や社員のコンプライアンス意識の低下、品質管理において不十分な検査プロセスや、遵守の困難な社内規格の設定を原因に挙げた。

再発防止策として、取締役会の見直し、リスク管理体制や品質保証体制の見直し、グループ企業理念の浸透を図る取り組み、組織の閉鎖性の改善などを実施し、企業と品質のガバナンス体制の再構築を行うとした。