2018年4月3日

鉄リサイクリング・リサーチの林社長 越スクラップ輸入17年600万トン

 鉄リサイクリング・リサーチ(本社=茨城県北相馬郡利根町、林誠一社長)は、2日に発表した調査レポート『躍進するベトナムと今後の課題』において、ベトナム国内の鉄スクラップ需給状況や長期展望などを報告した。林社長は3月12―14日、約10年ぶりにベトナムを訪問し、ビナ・キョウエイ・スチール社などの鉄鋼メーカーやスクラップディーラーなどを視察。同国国内の鉄源需給を初めて調査し、内容をレポートにまとめた。

それによると、ベトナムはASEAN6カ国でスクラップ輸入量が最も多く、非通関ベースを含めると2016年は411万トン、17年は600万トンになったもよう。17年では初めて粗鋼生産が1000万トンを上回り、シェアは転炉鋼が39%、電炉鋼は61%。電炉鋼のうちアーク電炉が36・7%、誘導炉が24・5%を占め、アーク電炉新設を抑制する動きがあり、誘導炉のシェアが大きいとした。

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