2018年4月13日

鉄鋼主力商社、人材確保・多様化を加速

 鉄鋼主力商社は、グローバル化対応と機能の強化に向けて、優秀な人材の確保と多様化を急いでいる。本年4月に入社した総合職は6社合計200人で、14年4月入社に比べて3割増加。阪和興業と日鉄住金物産が採用を拡大している。来年以降も高水準の採用が続き、女性・外国籍、技術系の採用による人材多様化も加速する見通しだ。商社は市場の変化を先読みし、リスクを取りながら投融資を実施し、トレーディングを創出することで機能を評価され、存在感を高めてきた。マーケットのグローバル化、鉄鋼メーカー・需要家双方の大掛かりな構造転換が加速する中、高いスキルや専門性、創造力を持つグローバル人材、経営人材を確保・育成する「人材戦略」が経営課題となっている。