2013年8月27日

新所長インタビュー 新日鉄住金広畑製鉄所 岩崎 正樹氏 関西薄板拠点の役割全う

――まずは抱負を。

「第1に、統合でフィールドが広がったが、関西地区の薄板のお客さまに対し、当所の技術力・立地・納期対応力等を生かし、品質・数量・納期のいずれの面でもきっちりと製品を供給し、信頼と理解を得られるよう尽力する。これにより製鉄所の稼働率引き上げにもつなげていく。第2に、冷鉄源溶解法(SMP法)を行っているが、新プロセスに磨きをかけ、全社およびグループの静脈系リサイクルに貢献しながら、高炉法以外の競争力のある鉄源選択肢を確立していきたい。第3に、私自身は明石市生まれ。叔父が広畑に勤務していたこともあって、高炉休止など難しい局面も身近に感じてきた。所員や協力会社・関連会社の方々と一体となって、広畑を“元気な製鉄所"にしていきたい。幸い、前任の所長がきっちりとやられてきたので、基本路線を継承する一方で、私自身のカラーも出していく」

――所員にはどのようなメッセージを。

「昨夏の減損処理などにより、不安感を覚えた所員もいた。しかし、広畑が技術力・商品力・コスト競争力などをベースに、これからも関西地区の薄板供給機能を果たすと理解してもらうことで、製鉄所全体が元気を取り戻した。地域に期待され、社会に貢献していこうと常々言っている」

――あらためて広畑の強みは。