2013年8月28日

JFEスチール セクター長に聞く 形鋼・スパイラル 上田 弘志氏 専務執行役員 生産に上方弾力性を

 ――昨年度を振り返って。そして本年度の見通しを。

 「昨年度前半はまだ厳しい環境だったが、需要面では10月ごろから物件が増え、多少明るさが出てきた。12年度の鉄骨需要は約476万トンで、前年度比約10%増。土木も下期から増加傾向となり、こうした良い循環が本年度にもつながっている。首都圏や都市部のみならず、地方でも物流倉庫などの建築案件が増加している。本年度の鉄骨需要は、ある程度の期待値も込めて、500万トンを大きく超えると想定しており、4―6月までの実績では年率550万トンペースで推移している。また先をみても土木・建築ともに物件数は多く、東北地区でも復興需要が増加し、現状のままでは瞬間的に消化しきれないとの懸念すらある」