2013年9月2日

水銀特集 規制見直しと測定事業の展開を聞く/日本インスツルメンツ/吉岡芳明社長

 2009年の国連環境計画(UNEP)第25回管理理事会で討議・合意された事案が、数年間に及ぶ各国政府間交渉を経て、今年の10月に熊本県(熊本市、水俣市)で開催される外交会議で「水銀に関する水俣条約」として採択される予定である。世界140カ国が罰則規制の盛り込まれた本条約を締結することにより人体に有害な水銀に対する使用などが大幅に規制される。水銀は全ての天然資源に含まれ、また今でも歯の治療(銀と錫のアマルガム)や金の採掘と製錬に使われているが、単体(金属)および化合物のすべてが有毒な元素である。条約の締結により各国の関連企業はグローバルな視点で早急に対策を迫られることになる。創業以来、水銀に特化した測定機器メーカーである日本インスツルメンツ(NIC)の吉岡芳明社長に水銀規制の見通しや今後の水銀測定事業の展開について話を聞いた。

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