2013年9月5日

基幹労連 結成10周年/真の組織力でモノづくりを守る/神津里季生委員長に聞く/好循環理論で課題克服

 ――鉄鋼、造船重機、非鉄の3労連が大同団結して基幹労連が発足し、10年を経過した。

 「それぞれ生い立ちは異なるが、厳しい時代に辛酸をなめてきた経験、国家の屋台骨を支える産業であるという誇りと使命感、モノづくりにかける情熱などが共通し、一丸となってさまざまな課題を克服し、2年サイクルの活動パターンを確立。雇用維持、労働条件の底上げ、格差是正に注力してきた。デフレ基調が続く中、従来のベアに限定せずに時々の課題に応じた重点配分などを可能とする『賃金改善』の考え方を打ち出した。その賃金改善を含めた『人への投資』による『魅力ある労働条件づくり』が『ものづくり産業の競争力強化』につながるという『好循環』理論を構築し、実践するための運動を展開してきた」