2013年12月3日

新日鉄住金、米に超ハイテン製造拠点 日系No.1供給者へ 樋口副社長の会見要旨

新日鉄住金は、アルセロール・ミッタルとともに、独鉄鋼大手ティッセンクルップが米アラバマ州に持つ工場を15億5000万ドル(約1550億円)で買収する。新日鉄住金、アルセロール・ミッタルが持つ知見を集め、北米の自動車用鋼板製造拠点として活用する。30日の樋口眞哉副社長の会見要旨は以下の通り。

――買収の狙いは。

「(米国の既存合弁)I/Nテック、I/Nコートだけでは能力的に不足がある。リーマン・ショックで中断したI/Nコートの増強再開について、アルセロール・ミッタルと協議していたところ、この案件が1年半くらい前に持ち上がり、買収が最も価値がある戦略と考えた。一番大きい点は周囲に日系需要家が集中している。新しい熱延ミルがあり、戦略的に新しい展開につながる」

――工場の稼働率は低い。

「十分なカスタマーベースを持っていると考えている。北米の日系をはじめとする需要家が要求される品質の商品群、技術をわれわれは持っていて、販売先が見込める。工場は熱延はじめ非常にいい設備と考えている」

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