2013年05月17日(金)
 新日鉄住金によると、形鋼扱い流通で構成する「ときわ会」の4月末のH形鋼流通在庫は、19万2300トンと前月末比2・2%減少した。3カ月ぶりに減少したが、在庫率は2・21カ月と「過剰水準」(建材営業部)。地域間で差があり「特に大阪地区での在庫過剰状態」(同)という。入庫量の減少の要因が大きく、流通は発注量を抑制していることから、今後も在庫の減少が続きそうだ。
 JFEスチールは16日、川崎鋼管、伊藤忠丸紅鉄鋼、萱華工業股フェン有限公司(本社=台湾台南市、曹永文董事長)の3社と合弁で、中国浙江省に自動車向けの小径電縫溶接鋼管や、冷間引抜鋼管の製造・販売を手掛ける「嘉興JFE精密鋼管有限公司」を10月に設立すると発表した。小径電縫管では初の海外合弁会社となる。高品質製品を現地で生産・販売することで、自動車用部品メーカーの現地調達ニーズに応える。生産開始は2015年1月の予定で、生産能力は月間約2000トン。
 阪和興業は16日、4月末の輸入材岸壁在庫をまとめ発表した。それによると、全体で12万7000トンと前月比8000トン(6・7%)増で、増加は2カ月連続。ただ、前年同月比では2万1000トン(14・1%)減。入着は為替の円安で低水準だったが、引き取りもさえないことから、前月比で増加した。
 中国国家統計局によると、4月の粗鋼生産量は6565万トンと、前年同月比6・8%増加した。日当たり218万8000トンで、いずれも過去2番目の水準。春需を見込んだ鉄鋼メーカーが生産を増やした。実需が伸び悩み、鋼材市況が低下しているため、メーカーは採算が悪化しているものの、増産による増収とコスト低減効果を求め、なお高生産を続ける見通し。鋼材輸出の増加につながっており、海外市場への影響度もましそうだ。
 新日鉄住金は、5月契約6月ロール分の販売価格を前月比で据え置く。3月契約分で5000円値上げしたが、想定している市況水準に到達していないとして、次月以降の価格改定実施を目指すため、マーケット環境整備に注力する。