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技術が生み出す新素材、素材から生まれる新発想―大同特殊鋼

2010年03月19日(金)
 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は18日、東北大学と、ゴムのように10―13%伸縮する高強度の鉄系超弾性(形状記憶)合金を開発したと発表した。

 同合金は鉄系形状記憶合金(鉄・ニッケル・コバルト・チタン合金)のチタンをアルミに置き換え、数種類の元素を添加するとともに、適切な加工熱処理を施すことで、室温でも超弾性を示す鉄系多結晶バルク合金の開発に世界で初めて成功した。従来のニッケル・チタン基合金(ニチノール)の約2倍の巨大超弾性歪み(最大約13%)、800Mpa(メガパスカル)以上の超弾性応力を擁し、熱間・冷間加工性にも優れる。
 JFEスチールは18日、慶応義塾大学電気自動車研究室(代表=清水浩・環境情報学部教授)と共同で、1470Mpa(メガパスカル)級の高張力冷延鋼板を主材料にテーラードブランク技術とコンピューターシミュレーションなどを駆使して超小型電気自動車の集積台車用のスチールフレームを開発・製作したと発表した。将来的に普及拡大が進むとみられている電気自動車向けの鋼材使用の方法などの可能性を探ることが狙い。
 神戸製鋼所は特殊鋼、普通鋼の棒鋼、線材と高炭素線材の価格を店売り、ひも付き全分野を対象に4月1日出荷分からトン当たり1万5000円以上、引き上げる方針を固めた。店売りを中心に申し入れしており今後、交渉を進める。原燃料価格の交渉結果などによっては追加値上げも検討する。
 国内鉄スクラップ相場が7週連続で上昇した。指標品H2の炉前価格は前週比2000―3000円高のトン当たり3万5500―3万7000円前後、高値3万8000円前後。高炉メーカーの市中鉄スクラップ購入増に加えて、韓国などとの新規輸出商談が再開。鉄スクラップの入荷確保に向けて、国内電炉各社は値上げを余儀なくされている。
 住友金属直江津は18日、すべての顧客向けのステンレス製品価格について、4月出荷分から現行比約10%引き上げると発表した。足元のニッケルおよびクロム価格が上昇していることに加え、来年度の鉄鉱石、石炭、副資材など原材料価格が軒並み値上がりすることが見込まれるため。今後、原材料価格の動向次第ではさらなる価格改定も検討する。