2015年7月3日

新日鉄住金・大分製鉄所、累計出銑量3億トン 43年3カ月で達成

 新日鉄住金は2日、大分製鉄所の第1・第2高炉の累計出銑量が6月30日に3億トンを達成したと発表した。1972年4月の第1高炉火入れから、43年3カ月での記録達成となった。

 同製鉄所は71年に操業を開始し、72年4月19日に第1高炉に火が入り、銑鋼一貫体制を確立。76年2月に第2高炉の火が入り、高炉2基体制となった。90年8月には累計出銑量1億トン、03年10月に同2億トンを達成した。

 04年5月、第2高炉の3次火入れが行われた。当時としては世界最大となる炉容積5775立方メートルに拡大。09年8月には、第1高炉が第2高炉と同じ炉容積5775立方メートルに拡大改修され、第4次火入れが行われた。これにより同じ炉容積を持つ高炉が2基の「ツイン高炉」体制が完成した。

 同製鉄所は同社のマザーミルの一つであり、1000万トン級製鉄所として存在感を発揮し、13年度には粗鋼生産1025万4000トンを実現している。

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