2015年8月11日

鈴鹿8耐 オーファ31位、前回上回る チームワークで完走果たす 非鉄流通の挑戦 来年へ始動

 チタン・ステンレス素材および加工製品の販売を手掛けるオーファ(本社=千葉県浦安市、細川寿二社長)は、7月24日から26日にかけて開催された鈴鹿8時間耐久ロードレースに「Team HOOTERS KTM with 斉藤祥太」として参加した。昨年に続いて2回目の参加となった今回は、前回の46位を大きく上回る31位の好成績を残した。同社の挑戦を振り返る。

 非鉄製品流通として過去に類を見ない「鈴鹿8耐」への連続参戦を同社は果たした。レース前に細川社長は、参戦の意義として「社内の意識改革」「バイク業界に貢献」「自社製品の信頼性向上と実証データ取り」を挙げ、昨年を上回る成績を挙げることを誓った。

 参戦2年目となる今回、オーストリアのバイクメーカー、KTM社製「RC8R」を選択したが、他社のバイクと比較して「最高速も遅く、耐久仕様で造られてもない」(細川社長)。だが、細川社長の「速いバイクじゃなかったら戦えないのか」との決断のもと、予算と時間が許すかぎり最大限の努力を注いだ。

オーファ鈴鹿8耐ルポ・チームワークで完走1508C  今回は同社スタッフを中心に編成されており、チーフメカニックには同社社員の西山氏が就任。西山氏は通常の業務終了後にバイクの整備を行い、休日返上で走行テストを行うなど多忙を極めた中でも全力を尽くした。西山氏をはじめとする各員の献身的な努力の結果、無事にレースにこぎ着けることができた。

 今回使用したバイクにはオーファ製のFGチタンボルトやチタンやアルミのパーツを各所にふんだんに使用し、車体の軽量化を図った。併せて耐久テストの実証データ造りも行うことで、非鉄流通として「8耐」への参戦を最大限に活用、自社製品のさらなる品質向上にも繋げている。

 予選では第1ライダーの奥田貴哉選手が、歴代RC8Rのベストとなる2分13秒558をマーク。だが、例年にないハイレベルな予選となった結果、37位での予選通過となった。  決勝は路面温度が高く、転倒が相次いだ。だが、ライダーとメカニックの息のあったコンビネーションで、レース中盤には41番手をキープ。終盤に追い上げを見せ189周、31位でフィニッシュ、目標の30位まであと一歩に迫る大健闘を見せた。

 細川社長は、関係各位に感謝の念を示すとともに「われわれの熱い夏は27日のゴールでいったん終わったが、来年の熱い夏に向けて再びプロジェクトが始動している」と再戦を誓った。

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