2016年7月5日

紀尾井シンフォニエッタ東京、クラシックファン魅了 東海市公演に1000人

 「紀尾井シンフォニエッタ東京の東海市公演2016」が3日、東海市芸術劇場大ホールで開催、クラシック音楽ファンなど約1000人が観賞した。

 演目はドヴォルザークの「チェコ組曲ニ長調Op.39 B.86」、モーツァルトの「ホルン協奏曲第1番ニ長調K.417」、ロータの「ソナタとソステヌート」、ベートーヴェンの交響曲第3番変ホ長調「英雄」Op.55。ベルリン・フィルの首席奏者を長年務め、ホルン界の英雄と言われているラテク・バボラークが指揮をとり、第一線で活躍する演奏者による精微で、ダイナミックな室内アンサンブルに観衆は聞き入った。特に、モーツァルトとロータの演奏曲ではラデク・バボラークが自らホルンを演奏、柔らかな音色は耳に心地よく響き、魅了した。

 演奏が終了すると、客席からは惜しみない拍手が続いた。なお、紀尾井シンフォニエッタ東京は来年4月から、ライナー・ホーネック氏を首席指揮者に迎え、「紀尾井ホール室内管弦楽団」に改称し、より一層洗練された音作りを目指していく。