2014年12月1日

中・宝鋼、国内ブリキを200元下げ 日本ミルは静観

 複数のブリキ貿易関係者によると、中国・宝山鋼鉄は28日、1月の中国国内向けのブリキ価格をトン当たり200元(32ドル)値下げすることを決めたもようだ。子会社の梅山鋼鉄は100元(16ドル)の値下げ。ホットコイルなどの値下げに反する形で、需要好調なブリキは前月まで5カ月連続で据え置いていたことから、関係者には意外感も出ているようだが、日本の高炉メーカー関係者は「ホット価格とブリキ価格のゆがみを解消するアク抜き」「申し込みの早割などの優遇策を表に出しただけ」などと、冷静に受け止めている。