2015年11月5日

中国ステンレス産業大会、供給過剰で輸出拡大へ 粗鋼20年には2500万トン超

 中国のステンレスの供給過剰が深刻化する見通しだ。「国内消費は2020年に2000万トンに増えるが、粗鋼生産は2500万トンを超す」(李新創・冶金工業規画研究院長)。中国政府が能力過剰産業の改革に取り組み、市場の競争も激しくなるため、上位企業のみが生き残るとみられている。政府の後ろ盾のない民営企業が特に規模を求め、能力を増強する。鋼材輸出や海外での製鉄所建設が増える可能性があり、国際需給がさらに緩和する事態となりそうだ。