2019年10月24日

中国南沿岸部で投資進む 年産1000万トンステンレス基地など

 中国南部、ベトナムに隣接する広西壮族自治区の沿岸部、北海市に将来、年産1000万トンのステンレス基地が築かれる。需要の拡大を見込んでのこと。電力料金が比較的低く、原料輸入や製品輸出など立地のよさからステンレス原料の合金鉄の工場が以前から集積している。近隣の防城港市では普通鋼の3500万トン基地建設が進行中。中国政府の広域経済圏構想「一帯一路」と絡め、捕捉する市場の領域を海外に広げる国際戦略上の投資と言えそうだ。