2019年11月26日

宝武鋼鉄、福建省ステンレス子会社の能力置換策を見直し

 中国鉄鋼最大手の宝武鋼鉄集団は福建省のステンレス製造子会社の能力拡張に伴う「能力置換策」の見直しを当局に迫られた。能力を増強する際に既存設備の廃棄が義務付けられているが今回、削減能力が不足していると指摘され、グループの武鋼有限の高炉廃棄を追加した。中国では能力置換策を利用して本来減らすべき能力を違法に増やす事案が多発しており、当局が鉄鋼能力の増強を防ごうと監視を強めている。