2018年10月30日

古河AS、次世代車載レーダー開発

新たな開発品(右)と同社量産品
 古河電気工業グループの古河AS(滋賀県犬上郡、柴田勝美社長)は29日、次世代版の車載用「周辺監視レーダー」を開発したと発表した。同社はこれまでマツダの「CX―5」の後側方監視レーダーとして実績を有しているが、今回は新たに前方部分も開発。今後について阿部茂信・執行役員(電装エレクトロニクス統括部門自動車部品事業部門長)は、国内の大手自動車メーカーに対し、2021年以降の新モデルでの採用を図っていく考えを示した。製造は三重工場が担当し、専用の一角を設けて生産する予定。その上で、現状は40億―50億円規模の同社の周辺監視レーダーに関する売上高を、25年度に200億円まで引き上げる方針だ。